仕事とするうえで必要になってくるスキル

治験コーディネーターの看護師に求められるスキルはコミュニケーション力で、治験内容や治験中にできることなどを明確に説明する必要があります。また、コミュニケーション力がなければ、被験者が満足できていない点が読み取れません。治験を最後まで続けてもらうには、ある程度の快適さが求められるでしょう。

たとえば、部屋が暑いことをみんなが思っていたとします。しかし、看護師に言えない雰囲気だと、治験を快適に進めることはできません。このような被験者の不満足がデータに反映されるような場合、ストレスが治験の結果に影響することもあるのです。

そのほか、治験コーディネーターとして働きたい看護師には、データを正確に測るスキルも求められます。毎日同じ時間に同じ方法でデータを採集する必要がある場合には、時間がずれてしまったり、その方法が違ったりしてはいけません。データが正確でなければ結果が変わる可能性も十分に考えられるため、データ採集に細心の注意を払って取り扱うことが大切です。

さらに、トラブルやクレームに対応するスキルも重要でしょう。治験中は被験者の行動が制限されることも多く、さまざまな面でストレスを抱えてしまいます。その対策として、スポーツやゲームが行われることもあるのです。しかし、うまく誘導できなければトラブルに繋がるケースもあり、迅速にその場で終息させなければいけません。収束しなければ、最悪の場合は治験が中止する可能性もあります。